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健康保険組合連合会が23日、病院で処方される薬のうち、湿布・花粉症の薬など市販薬で代用できるものは保険適応外とすると発表しました。
これらの薬を医療保険から外すことで、医療費の大幅な削減が期待できるとのことですが、10月からは消費税率も上がってしまうので家計の負担は大きくなる一方です。
ちなみに削減できる医療費として、年間2126億円の見通しがたっているようです。この浮いた金額で、今現在自己負担となっている高額な治療費に保険をあてることが可能になるとのこと。
将来、自分や家族・身近な人が重い病気にかかった時のことを考えるとそれもありなのかも知れませんが、身近な薬が処方されなくなる不安もあります。
適応外になる医薬品とはいったい何なのか調べてみました。
保険適応外の薬
健康保険連合会が保険適応外として発表しているのは以下、
- 湿布
- ビタミン剤
- 保湿剤
- 花粉症治療薬
など、市販の薬で代用できるもの。わざわざ医療機関で処方しなくても手に入る薬です。
しかし医療機関で処方される薬は保険が適用されるので、わたしたちは1割~3割程度の負担で済むのに対し、薬局など、いわゆる市販薬となると全額を負担することとなります。
実際、病院での処方箋だと安く手に入るので1度で大量に湿布や保湿剤などを購入されている方も見かけます。
デメリットばかりが頭を過ぎってしましますが、この案のメリットとはいったい何なのでしょうか。
全額負担のメリット
今、日本国内では少子高齢化が叫ばれていますが、団塊世代が75歳に差し掛かる2020年、つまりは来年以降、保険財政が危機的な状況に陥る可能性があるといいます。
高齢者の医療への支出増、そこから国民の支払う年間保険料が1人あたり5万円の負担増になるという試算データも出ています。その負担額が軽減できるのが、まず1つめのメリットとなります。
さらに、冒頭で記述した高額な保険治療が可能になること。
例えば2019年5月に保険適用の決まった白血病の治療薬であるキムリアは、1回の治療でかかる費用3349万円のうち約3300万円が保険で対応されることになりました。
額が大きすぎて検討が付きにくいですが、実際にこれだけの治療費を捻出するのは並大抵のことでは出来ないので、将来自分の身にも降りかかるかも知れないと思うと、これは大きなメリットになるのではないでしょうか。
ただ、これらはまだ決定事項ではなく、厚生労働省などに検討を求めている段階ですので、今後の動向にご注意ください。