こんにちわ、ひろびろです!
2019年ももう終盤、残すところあと1ヶ月となりました。
1年あっという間ですね・・・。
来年の干支はネズミ。
むかしむかし、神様が十二支を決める時のこと。
家の門に辿り着いた順番にじゅう十二支を決めると言い、牛は動きが遅いからと真っ先に出掛け一番早くに門の前までたどり着きましたが、門が開けられる際に牛の頭に乗っていたネズミが飛び出てきたので干支のはじまりはネズミ年、という話があります。
これには猫も参加する予定でしたが、ネズミが集合と別の日をわざと猫に教えて十二支に入れなかったため、いまでも猫はネズミを追いかけているのだ、という説もありますね。
目次
ネズミ年の特徴
ネズミは子供をどんどん産むことから“子孫繁栄”の象徴とされています。
また、「寝ず身」とも言われるようで、真面目にコツコツ働く倹約家が多いのも特徴。
ネズミはどこでも生きていくことが出来るので、場所や人などのえり好みをせず、適応能力も高いとされています。
狛犬≠狛ネズミがある!
そんなネズミ年にこそ是非詣でていただきたい!
そんな神社が京都にありました!
ほ、ほんとにネズミだぁぁ!!
か、かわいい・・・
調べてみると、干支の十二支にゆかりのものを祭っている神社は各地にあるようです。
毎年、年始にテレビ局などが中継したりしてますよね。
ですが、狛ネズミがあるのは全国8万社の中でもここだけ!
12年に1度のネズミ年にはテレビや新聞にも取り上げられるようで、初詣は長蛇の列が出来るみたい。
2020年の関西局はこちらの神社で生中継があるかも知れません。
大豊神社とは
そんな狛ネズミがあるのは京都の大豊神社。
大豊神社は東山にある「哲学の道」沿いにある小さな神社。
規模こそ小さいですが、その歴史はとても古く、境内には神聖な空気が漂っています。
そもそも豊国神社とは一体どんな神社なのでしょうか。
参拝に行く前に、少し見ていきましょう。
歴史
大豊神社が創建されたのは今からおよそ1,100年も前。平安時代にまで遡ります。
当時の宇多天皇の病気平癒を願って、
宇多天皇を猶子(兄弟・親類や他人の子と親子関係を結ぶ制度)とした藤原淑子が889年に建てた社になります。
つまりは宇多天皇の養母ですね。
そんな時代の神社がこうして残っているなんて、さすがは古都・京都!
歴史のロマンを感じます。
しかし、狛ネズミがつくられたのはずっと後の1969年(昭和44年)。
今から50年前、わりと最近です。
なんで狛ネズミをつくろうと思ったんでしょうか?
なぜネズミ?
この大豊神社に祀られているのは応神天皇・菅原道真。
菅原道真といえば「学問の神様」!
この大豊神社も例にもれず、【学業成就】【治病健康】【福徳長寿】などのご利益があるとされています
なぜネズミが関係あるのか、それは境内にある大国社に別の方を祀っているため。
それは「因幡の白兎」でも有名な大国主命(おおくにぬしのみこと)!
皮をはがされた可哀そうなうさぎを助けた、とてもやさしい神様です。
そんな大豊神社に関する記述が「古事記」に残っています。
“素妻鳴尊が大国主命の能力を試そうと、大国主命に向かわせた広い野原に火を放った。
火はたちまち燃え広がり大国主命は逃げ場を失ったが、一匹のネズミが現れ「この下に穴がある」と教えた。
これを聞いた大国主命は一命をとりとめた”
というものです。
この「古事記」の記述から、大国主命を救ったネズミを狛ネズミとしてつくったそう。
ネズミは子だくさんなことから【子授け安産】【良縁】のご利益もあるそうです!
ネズミの持ってるものはなに?
この2匹のネズミ、それぞれが“ある物”を持っています。
向かって右手にある阿形のネズミの手には細長い筒状のものが。
これ実は“巻物”で、学業成就のご利益が!
そして左手の吽形のネズミは丸い水玉(酒器)を持っています。
これは子孫繁栄や無病息災のご利益があるそうですよ!
御朱印が気になる!
全国的にも珍しい狛ネズミがある神社、御朱印もネズミなのか気になるところ。
調べてみたら、3種類ほどあるようです!
真ん中の御朱印はネズミでしょうか?
なんだか可愛いですね♪
場所・アクセス
大豊神社の場所は〈哲学の道〉の南端あたり、鹿ケ谷にあります。
約1,5kmの道のりの中、参道が川を渡るように橋が掛かっているので景色を楽しみながら訪れてみて下さい!
〒606-8424 京都市左京区鹿ケ谷宮ノ前町1
大豊神社へのアクセス方法は2通り。
1:市バス「東天王町」より徒歩10分
2:市バス「宮ノ前町」より徒歩5分
大豊神社周辺にもたくさんの観光スポットがあります!
ついでに足を延ばしてみても良いかも知れませんね!
周辺の観光スポット
岡崎神社
かわいいうさぎがたくさんの岡崎神社。
ここには狛ネズミならぬ〈狛ウサギ〉が!
おみくじもウサギのモチーフでとっても可愛い!
大豊神社同様、安産祈願や子孫繁栄のご利益があります。
(大豊神社より徒歩約12分)
南禅寺
桜や紅葉の時期などにたくさんの人が訪れる南禅寺、まず目に入るのは立派な「三門」。
かつて、有名な石川五右衛門が三門から見える満開の桜をみて「絶景かな、絶景かな」と謳った場所です。
そしてこちらも人気なスポット。
レトロ感満載のこちらは南禅寺水路閣。
写真映えスポットとして根強い人気があります!
(大豊神社より徒歩約14分)
永観堂
京都の紅葉スポットといえばここ!
紅葉シーズン以外でも、きれいに整えられた庭や、大変珍しい「見返り阿弥陀」を目当てに訪れる観光客が後を絶ちません!
(大豊神社より徒歩約8分)
最後までご覧いただきありがとうございました。