人気ユーチューバーの「てんちむ」が動画で紹介したダイエット法に物議を醸している。
てんちむが13日にアップした「痩せる注射を1ヶ月打ったら痩せるの?」という動画。動画の中で、てんちむは銀座にある美容クリニックから紹介されたとして、「痩せる注射」を取り上げた。動画には、てんちむに注射を勧めたというそのクリニックの医師も同席しており、糖尿病治療薬、いわゆるインスリン注射と呼ばれる「ビクトーザ」を“やせ薬”とし、1ヶ月間打ち続けると痩せると紹介。医師がその効力を説明していたほか、てんちむも「針は家で捨てない」「針は使い回さない」などの注意事項を紹介しつつ、自ら注射を打っていた。
https://news.livedoor.com/article/detail/17105275/
しかし、この動画についてネットからは、「健常者が使うの本当に危険なのに気軽に紹介しないで」「自分でインシュリン作れなくなって病気になる」「血液検査もしないで処方されるの怖すぎ。身体ボロボロになる」という批判の声が殺到。また、同席していた医師にも「健康な人にインスリンを勧めるって医療従事者としてどうなの?」「利益のためだからってやっていいことと悪いことがある」という厳しい声が集まっていた。
「『ビクトーザ』は一般的に2型糖尿病治療のために使われており、食事によって高くなる血糖値をコントロールする役割を持っているとのこと。動画のコメント欄では、健康な人が使用すると、低血糖などの重篤な副作用が出ることが指摘されており、注射痕が大量に残る可能性も。また、てんちむはインスリン注射を打つ前に必要な空打ちもしておらず、その点でも、苦言が寄せられていました」(芸能ライター)
批判殺到後、てんちむは動画を削除したが、ツイッターや動画での謝罪、釈明はないまま。てんちむが発信したことで、若者に情報が拡散される恐れを指摘する声も多く上がっていた。
銀座の美容クリニックは銀座TAクリニックというところのようです。整形ユーチューバーの動画によく出られているクリニックみたいですね。ちなみにビクトーザでインスタなどでタグで調べたら他のクリニックもでてきますので流行りつつあるのでしょうか?
動画は?
批判殺到のため動画は削除されました。画像は拾い画です。
ビクトーザとインスリンの違い
動画を見た人の中にはインスリンと言われていましたがビクトーザとインスリンは全く働きが違うものだそうです。
調べてみました。
まずインスリンは糖尿病の方に打つ注射でよく知られてますよね。
糖尿病は、インスリンが十分に働かないために、血液中を流れるブドウ糖という糖(血糖)が増えてしまう病気です。インスリンは膵臓から出るホルモンであり、血糖を一定の範囲におさめる働きを担っています。
http://dmic.ncgm.go.jp/general/about-dm/010/010/01.html#01
血糖の濃度(血糖値)が何年間も高いままで放置されると、血管が傷つき、将来的に心臓病や、失明、腎不全、足の切断といった、より重い病気(糖尿病の慢性合併症)につながります。また、著しく高い血糖は、それだけで昏睡(こんすい)などをおこすことがあります(糖尿病の急性合併症)。
1型糖尿病では、膵臓からインスリンがほとんど出なくなるため、血糖値が高くなります。生きていくために、注射でインスリンを補う治療が必須となります。この状態を、インスリン依存状態といいます。
2型糖尿病は、インスリンが出にくくなったり、インスリンが効きにくくなったりすることによって血糖値が高くなります。原因は、遺伝的な影響に加えて、食べ過ぎ、運動不足、肥満などの環境的な影響があるといわれています。
インスリン製剤
1型糖尿病の人が使用
作用:
インスリンそのものを外から補う
GLP-1受容体作動薬(ビクトーザ)
2型糖尿病の人が使用
作用:
血糖が高い時にインスリンの分泌を促し、グルカゴン濃度を低下させ、血糖値を下げます。また、胃・腸管での食べ物の移動が遅くなり、消化のスピードが遅くなる、食欲をおさえる作用などがあります。
アメリカでは肥満症の薬として承認されていたり、お隣の国ではサクセンダ(リラグルチド)が美容目的で取り扱うクリニックが増え、人気のため希少となり使用されたものが中古品で出回るなどと社会問題になったりしていた。
副作用もありますし、したくないダイエット法ですね。